この記事を読むとわかること
- IPベース通信とは何か
- IPベース通信と、USBやBluetoothなど他の通信方法の違い
- IP通信で使われるTCPとUDPの特徴と使い分け
- 通信手段ごとのメリット・デメリットが整理できる
はじめに
普段、私たちはスマホでネットを見たり、動画を観たりしていますよね。
でも、その裏側で「どんなふうにデータがやり取りされているか」までは、あまり意識しないものです。
「IPベース通信」「USB通信」など、いろんな言葉があるけど、結局どう違うの?
今回はそんな疑問を、通信初心者向けにわかりやすく整理してみました!
まずは「IPベース通信」って何?
IPベース通信とは、簡単に言うとIPアドレス(インターネット上の住所みたいなもの)を使って、データを送り届ける仕組みです。
たとえば、スマホでWebページを開いたり、クラウドに写真をアップロードしたりするのは、すべてIPベース通信です。
IPベース通信のメリット
- 世界中どこでも通信できる
- 既存のインターネット網を活用できる
- 多くのサービスやアプリが対応している
IPベース通信のデメリット
- セキュリティ対策(暗号化など)が必須
- 通信速度や品質がネット環境に左右される
- 設定(IPアドレス管理など)が必要な場合もある
IPベースじゃない通信もある!
実は、IPを使わない通信方法もたくさんあります。
いくつか代表的なものを見てみましょう。
USB通信
パソコンとスマホをケーブルでつないでデータを転送する方法です。
高速・安定していて、インターネットを使わないので安全性も高いのが特長です。
シリアル通信(UART、RS-232など)
機械同士が1ビットずつ順番にデータをやりとりするシンプルな通信です。
工場の機械やロボットの制御に今も使われています。
Bluetooth通信
無線(2.4GHz帯)を使って、近くにある機器同士をつなぐ方法です。
ワイヤレスイヤホンやスマホ連携でよく使われます。
赤外線通信(IrDA)
昔のガラケーで名刺交換するときに使われた通信方式です。
超近距離(数センチ以内)でしか通信できませんが、物理的に接触するので安全性は高いです。
IP通信の中にも種類がある!TCPとUDP
IPベースの通信にも、さらに細かい「運び方」の違いがあります。それがTCPとUDPです。
TCPとは?
TCP(Transmission Control Protocol)は、
データを正確に、順番どおりに届けることを最優先にする通信方法です。
メールやWebサイト閲覧など、「一文字でもミスできない」通信に向いています。
- データが届いたか確認する
- 順番を守る
- 失敗したら再送する
UDPとは?
UDP(User Datagram Protocol)は、
できるだけ速く、大量にデータを届けることを重視します。
多少データが抜けてもいい、リアルタイム性重視の場面(ゲーム、ライブ配信、通話など)に使われます。
- 届いたか確認しない
- 順番も気にしない
- 失敗しても気にせず次に進む
まとめ
通信にはIPベースの方法と、それ以外の方法があります。
それぞれに得意・不得意があり、使い方によって使い分けることが大切です。
また、IPベース通信の中でも、
・正確さが必要ならTCP
・スピード重視ならUDP
を選ぶ、といった違いも理解できましたね。
普段何気なく使っているインターネットや機械も、裏ではこうした仕組みが工夫されて動いています。
ぜひ通信の基本を押さえて、もっと身近に感じてみてください!